玉猫戦隊オーブファイブ ネズ神博士登場(5)
2004.12.02-02:20 #555
ネズ神博士登場(5)
:-
『市立公園ノ 南ニ 進ンデクダサイ』
オーブファイブ各自のヘッドギアに内蔵されたレシーバーが、タンタンからの指令を受信する。
「採石現場ね?」
『ソウデス。ソチラニ おーぶめかヲ 転送します』
『街の被害は最小限にとどめるんだ。ネズボルトとやらを、採石現場へ誘導してくれ。我々もそちらへ向かっている』
「ラジャー!」
「司令、だどもあんな岩場にいったら、ネズボルト、ますますでがくなんじゃねっすか?」
マルの心配ももっともなことだが。
『いや、管理会社に確認したら、あそこには電気が引き込まれていないそうだ』
「なら、巨大化率は少ないかもしれないですね」
『そういうことだ。頼むぞ』
「ラジャー! みんな、体力温存しながら、適当にちょっかい出して、誘導よ!」
「ラジャー!」
「何をごちゃごちゃ言っておるのだ!」
ネズボルトの頭の上に、我が物顔で立つ淑大僧正。
「えい!」
「やぁ!」
5人は、それぞれに、キックやらパンチやらを浴びせつつ、後退。
「ブギャッ! かゆいかゆい! そんなもん、効かないよぉ」
ネズボルトも、不敵な笑いを浮かべ、足にまとわりつくオーブファイブらを払う。
「もうちょっとで、採石現場よ!」
:-
「肇間さん、俺らも、採石現場へ行きましょう」
尾藤は、もう走り始めている。
「まぁ、そのために来たんですけどね。敵があんなヤツだとは思ってなかった」
肇間は、ちょっとがっかりしている。
「大丈夫。そのバズーカも、使えますよ!」
:-
採石現場まで着くと、5機のオーブメカがあった。
「行くわよ!」
「ラジャー!」
皆が乗り込み、飛び立つオーブメカ。
「チェンジ合体、オーブロボ!」
5人が叫び、それぞれのシンクロレバーを引く。
グゥィィン!
メカは見事にひとつになり、人型のロボットになった。
「お久しぶり!」
ロボに変形後は、有機転送で、各メカの操縦席が、中央に集結する。
「(チオリ)通信接続、OK!」
「(カオリ)レスキュー回路、OK!」
「(マル)エネルギー炉、OK!」
「(ユウカ)セクション伝送システム、OK!」
「(ミキ)オーブロボ、制御シンクロ、OK! GO!」
「(全員)ラジャー!」
全長50メートルのオーブロボと同じくらいにまで巨大化したネズボルトが、迫ってきた。
「来たわよ!」
「行け、ネズボルトよ! 貴様なら、勝てる!」
「ブギャーー!」
突進してくるネズボルトを、迎え撃つオーブロボ。
ネズボルトも、抵抗する。
「なんてパワーなの? まわりを壊さないようにやってるけど、これじゃ、通用しないじゃない!」
ミキが苛立つ。
「えいっ!」
目一杯、腕を振る。そのオーブロボのパンチが、ネズボルトの腹にヒットした。
「ブギャー!」
:-
オーブクローラー内、司令室。
「苦戦シテマスネ」
タンタンも心配そうだ。
「この状況が、こんなに早くくるとはな。読みが甘かった」
「状況......デスカ?」
「うむ。オーブファイブの能力覚醒スピードが、予想以上に早い」
虎ケン司令は、悔しそうにつぶやいた。
「5人の覚醒に、マシン性能が付いていけなくなってきているんだ。馬場ちゃんには以前から指摘されていた予想だったんだが......いや、それにしても、彼女たち5人は、大した物だよ」
「トニカク 急ギマショウ!」
「そうだな」
:-
肇間と尾藤も採石現場に着いた。
「淑大僧正!」
尾藤が呼ぶと、ネズボルトの頭の上で、淑大僧正が返事をした。
「おぉ。尾藤! さぁ、こっちへ来い!」
「何を訳の解らない事をいっている!」
「......ふっ。まぁいい。貴様も、踏み潰してくれるわ! 待っておれ!」
肇間は、何やら携帯パソコンを操作している。すると、手のひらの割り箸状の物が、大きくなった。バズーカだ。
「いきますよ!」
バズーカを肩に構えると、肇間の表情が輝いた。
「てぇいっ!」
ボゥォム!
弾は、ネズボルトに命中。
「ブギャ!」
そのまま後へ倒れた。
「おのれぇ!」
放り出された淑大僧正は、凄まじい形相になっている。怒ってもしょうがない。
「お前の欲しがっているのは、こういう物か!?」
尾藤がレーザー銃を撃つと、淑大僧正の杖が半透明になり飛ばされた。
常温超伝導体含有の超指向性レーザー銃だ。これを大僧正の杖に掃射し、磁場をゆがめたのだ。
「うぉっ、我の杖を......このぉ!」
一応凄んではみたが、杖を失い、うろたえる淑大僧正。
「やりますね、尾藤さん!」
「いや、実は、まだ大きな物には効かないんですけどね」
尾藤は、肇間にこっそり白状した。
その時。
「淑大僧正、無様だな!」
いつの間にか、岩山の上に、男が立っていた。
その岩山を仰いで、淑大僧正が言った。
「ネズ神博士!? なぜ、出てきた。隠居しておればよろしかろう!」
「好きで出向いたのではないわい! 邪魔皇帝お直々に頼まれたのじゃ」
ネズ神博士は、淑大僧正に、蔑むような視線を浴びせる。
「うるさい! 放っておいていただきたい!」
「では、やって見せい、淑大僧正!」
「なんだ、あのジジイは」
「さぁ? でも、油断ならんですね」
肇間と尾藤は、武器を構える脇を引き締めた。
「何んだ? ネズ神博士? ネズロンなんだろけど、あのジイサンと大僧正、仲間割れてねぇか?」
マルは呆気にとられている。オーブロボ中央操縦室では、どうしていいのか解らなくなっているようだ。
玉猫戦隊オーブファイブ 第13話「出た!最強最悪の新幹部登場だぞ!」より
ねこぱんち!
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