フラグメントファイルあるいはエージェントのための仕事部屋[evolve]../000/ユウジ
2006.07.31-01:40 #1771
フラグメントファイルあるいはエージェントのための仕事部屋[evolve]../000/電介
2006.07.31-01:35 #1770
「風が吹いた日」
2006.07.04-00:14 #1714
万年筆
2006.04.17-00:01 #1574
しばらく使わずしまってあったのだが、探し物をしている不意に目に入った。
もっとも、この引き出しにしまってあるのは承知していたけど。
2本ともある知人からいただいた物だ。
ならばこの記事の続きを読め。ララァも喜ぶ。>
びと辞苑「おととい」
2004.10.04-01:09 #464
昨日の前の日。おとつい。いっさくじつ。古語の「ヲチツヒ(遠つ日)」が転じた語との説あり。
「ユウコ2004」第2話
「ねぇ、ちょっと、聞いてくれる?」
ユウコは、親友のマキに、昨日あった出来事を披露した。
うらみつらみを込めて、訴える。
「その電介ってのが、なんかシンキくさいのよ」
「でもさぁ、本当に、そんなのが出たの? しんじらんなーい」
「う、うーん。私だって、信じたくないわよ。でも、見た物はしょうがない。でも、いきなりだったよ。ばぁーっと地面が割れて、ヤツが飛び出したんだ。寝耳に水って感じ。っきゃぁ!」
ユウコが、突然しゃがむ。
「どうしたの、ユウコ!?」
マキが心配そうに、のぞき込む。
「な、なんか......。耳元に、水をかけられた!」
「え? 誰もいないし、私はなにもしてないよ。ユウコ、なんか、疲れてる?」
「あ、マキってば、信用してないな!」
「ごめんね。正直いって、信じてない......。いや、ユウコの事は信じてるけど......今日は、早く帰って、ゆっくりしなよ」
「......うん、そうする。じゃぁね」
ユウコは、帰宅して、夕食もそこそこに、ベッドに入った。
翌朝。すがすがしい目覚め......と思いきや。
「おはよう、ユウコ」
「げっ!」
目の前には、電介が立っていた。
「どうだい、不条理な世界は」
「どうもこうもないわよ! あんたのせいでね......」
「おっと、まぁ、待った待った! 今日はね、私の実力を解ってもらおうと思ってさ。何か、希望を言ってよ」
「うるさい! おとといきやがれ!」
「簡単さ。了解!」
→びと辞宛 序/え
びと辞苑「えいごう」
2004.10.03-23:23 #463
無限に長い年月。未来−−。
おっさん達が校庭に集まる。その中にひとり子供。
「ケンちゃん、ひさしぶり!」
おっさんのひとりが、子供に近づく。
ケンちゃん、と呼ばれた子供は、露骨に不審な表情を浮かべる。
「ケンちゃんは、昔のままだなぁ」
「うん。昔のままだ。だけど、それがいいんだよね。ケンちゃんは、頭もいいし面倒見もいいし、俺達のリーダーだったから」
その時、
「お前達、正気かよ......」
ケンちゃんが、つぶやいた。
「正気って......。ケンちゃん、どうしたんだ。俺達、ケンちゃんだけが頼りだったんだよ。今も同じさ」
「だけど......もう、やめよう。同窓会は、今年で終わりだ」
「早く死んじゃったのは、残念だけど、でも、幽霊だとか、そんなの、全然、気にしてないよ」
「あのな、俺は迷惑なんだけど......こんなの、やっぱり変だよ。もう、放してくれ。俺は、ここには居たくない」
ケンちゃんが、沈んだ声で、そうつぶやく。
「ケンちゃんは、強い子じゃん」
「俺たちを、見捨てないでくれよ」
おっさん達が、口々に訴える。
ケンちゃんは、意を決したように、おっさん達に向かって怒鳴った。
「だけど......もう、幽霊につきまとわれるのは、嫌なんだよ。悪いけど。もう、出てこないでくれ! 頼む、成仏してくれ!」
......。
「どうですか」
「あ、教授。先程から、脳波が少し強くなってます。今、目が覚めたのでしょうか」
「もう70年も生きているんだな、この「脳」は」
「はい。私も、面倒を見はじめて、かれこれ5年になります。最近は、話しかけると、ちゃんと返事してくれるんですよ。見てくださいよ、その脳波ゲージを。......ケンちゃん、ケンちゃん......おはよう!」
→びと辞宛 序/う
びと辞宛「うごかす」
2004.10.01-02:51 #459
(1)動くようにする。位置を変える。「机を−−」
(2)状態を変える。ゆるがす。感動させる。「聴衆の心を−−」
(3)否定されている事や不可能な事を成し遂げる。「地盤を−−」
(4)運転する。動作させる。「機械を−−」
(5)(自分の目的にかなうように)行動させる。「警察を−−」
「ユウコ2004」
目の前、約3.03m先の路面に、突然亀裂が走った。
そこから、身なりのいい男がピョコンと飛び出すと、ユウコに告げた。
「君はこれからしばらくの間、言葉の世界をさまようだろう。そこは不条理で何の脈絡もないだろう。でも、大丈夫」
驚くユウコ。
「俺は、電介。あとでメールを入れておく。じゃぁ!」
一方的にそういうと、男は、煙のように消えた。路面も、いつの間にか元に戻っている。
ユウコは動揺した。何がなんだかさっぱりわからなかった。そりゃそうだ。ソクラテスだって、アインシュタインだって、三丁目のタマだって、こんな場面に出くわしたら、きっとうろたえるに違いない。
頭が混乱しているが、とりあえず身体を動かしてみたい衝動にかられた。思いっきり腕を振り回す。
と、そこでユウコは、はたと気付いた。
「しまったっっ! 言葉に動かされている!?」
思わずそう叫んでしまったので、あたりの人達が一斉にユウコに視線を向けた。だが、ユウコはそんなことはお構いなし。
「それにしても、あの男っ!! 脈略ないのはあの男そのものじゃないの!! 電介......電介って言ってたわね!?」
ユウコが「電介」と言った途端、民衆の中の一人の男が、ユウコに詰め寄ってきた。
「あなた、あの男を、知っているんですか?」
「え?」
「私は待っていたんですよ。ずっと、ずっと! 組織を動かせるのは、あなたしかいません!」
民衆は、「おお!」とどよめき、拍手した。皆の目には光るものがあった。涙である。
→びと辞宛 序/い
ロンムアが行く 1
2004.10.01-02:40 #458
1 カーツ・リンタロン
『ロンムア、入らないのか?』
先に言ったのは、"ハピタ"の方だった。
「あ、あぁ。そうだな」
想像していたような豪邸ではなかったので、意表をつかれたのだ。
確かにこの辺りのはずなのだ。間違いない。
「しまったなぁ」
『ロンムアは、最近、私へのデータ入力を怠っているからね』
「うむぅ......。政府高官の屋敷にしては珍しく、ここにはエンブレムもない」
『メカケ宅なのでは?』
「ハピタ、そんな言葉、どこでおぼえた?」
『ウハハ!』
笑ってごまかすロボットというのも、珍しい。もっとも、これは、単なる反応パターンのひとつに過ぎない。
「カーツ・リンタロン先生にお会いしたい」
ロンムア・シュートは、庭掃除の最中の使用人らしき男に声をかけた。
「上がって、すぐ左の部屋で待っていてくれ」
無愛想な使用人だ、と思ったが、それはどうでもいいことだ。ロンムアにとっては、カーツ・リンタロンに会えれば、それでいいのだから。
『無愛想な使用人ですね』
ハピタが自分を代弁してくれたので、ロンムアは思わず苦笑いしてしまった。
「ハピタ、おまえはお喋りでいけない。少しは黙っていてくれ。それに、ロボットのくせに故郷の訛りがひどすぎる」
『私にデータをインプットしたのは、ロンムアだよ。ウハハ』
「わかったよ。いいから黙っててくれ。余計なことは口にするな」
『了解』
ハピタは、申し訳なさそうに、丸い頭をうなだれた(ような動作をした)。
指定された部屋で待つ。一応は、ここが応接間らしいが、そう贅沢な装飾も施されていない。それどころか、この屋敷自体、カーツの地位に見合わないほどに質素だ。
(どうせ、見えないところに何を隠しているか、わかったもんじゃないさ)
ほどなくして、ドアが開き、さっきの男が入ってきた。たくさんの野菜を無造作に入れた、洗面器ほどもある大きなサラダボールを抱えている。
「食ってみなよ」
男は、いきなりそう言って椅子に腰掛け、サラダボールからセロリを取った。
「まずは、食ってみなよ。話は、それから聞くからさ。いいだろう?」
「え? じゃぁ、あんたがカーツ・リンタロンさんか?」
ロンムアは、呆気にとられて黙ってしまった。目の前でセロリを頬張る男は、どう割り引いても、物流監査局の官僚、カーツ・リンタロン次長には見えない。
「あぁ、私がカーツ・リンタロンだよ。こんな格好で庭いじりなんかやってたから、使用人とでも思われたかな?」
カーツは大笑いした。
「で、野菜は嫌いかい? まさか、そちらさんは食べないとは思うが」
カーツは、ハピタを見た。
『食べろと言われれば食べますが。さすがに消化はできません。ドライ加工して中に貯えておきます』
「そうか、そうか。そいつは愉快だ」
真面目に答えたハピタに、カーツは、勝手にご機嫌になった。
「別に嫌いではないですが......俺は野菜を食べに来たんじゃない」
ロンムアは、段々イライラしてきた。
「おいおい。そんなに恐い顔をするなよ。まるで私を殺しに来たような顔だよ。まぁいいや。とにかく、食ってみろってば。"ハウス物"だぜ」
ハウス栽培の野菜といえば、あちこちで天然栽培が多く行われていた前世紀中頃までは軽視されていたが、生化学技術の成果による超自然的栽培手法が主流の昨今では、純天然栽培など皆無に近いので、結構な貴重品である。
そして、一般居住区画での野菜栽培は、禁止されている。
『はうすもの......申し訳ありません。この言葉は入力されていません』
ハピタの目が忙しく点滅する。
カーツは屈託のない笑い声をあげて、言葉を継いだ。
「大丈夫。毒なんか入っていないよ」
ロンムアは、半ばヤケになって、突っ立ったままトマトをつかんだ。露骨ないらだちの表情のままで、それを口に運んだ。
(なんでハウス物なんていう贅沢品を、これだけ大量に食えるんだ?)
次の瞬間、ロンムアは不覚にも、声を上げてしまった。
「うまいっ!」
しまった、というような顔つきになったロンムアを見上げて、ほぼ同時に、カーツの表情が輝いた。
「だろう! 裏にビニールハウスを作ったんだ。そこで栽培している。後で、見せてやるよ。もちろん、他の誰にも内緒だぜ」
「カーツ先生。あんた、たいした男だぜ」
そう言いながら、ロンムアは、ふたつ目のトマトへ手を伸ばしていた。
「そんなことは、どうでもいいんだ。俺は、大切な用事があって、ここに来たんだ」
「あぁ、だいたいは察しがついてるよ。ロンムア・シュート」
自分の名前を既に知っているとは。ロンムアは、ひどく動揺した。
「何で知っている?」
「私だって、一応は物流監査局次長だ。"ブラックリスト"に目を通すくらいはするさ。そろそろ来るころだと思っていたが、それにしても、私も、カイ・エンタープライズに目をつけられるようになったとは、我ながら偉くなったものだ!」
カーツは、セロリに固執しながら、相変わらずの笑顔で言った。
ロンムアは、開き直りを決め込むことにした。
「ふぅん。俺がカイ・エンタープライズの人間だと知っているなら、話が早いよ、カーツ先生」
「お、そんな顔で凄むなよ。私は、気が小さいんだからさ」
カーツは、セロリのシッポを吸い込みながら、おどけて言った。
「カーツ先生。じゃぁ、改めて言わせてもらうよ。"ウェーヴ・エンジン"を、我々に、くれ」
「......だめだな」
カーツが、あっさりと返事をした。
「そう言われるとは思ったが、引き下がるわけにもいかないんだ」
「だろうな。お前の気持ちも、解らなくもない」
(いったい何を考えているんだ、こいつは)ロンムアは、カーツを直視している。
「俺は、あんたを天に還したくはないんだよ。カーツ先生」
カーツが、もぞもぞと、小柄な身体をよじった。ロンムアがとっさに身構える。
「勘違いするな」
「!?」
ロンムアは、腰(のホルスター)に手をかけたまま、直立した。
「ウェーヴ・エンジンだかなんだか知らないが、私にとっちゃ、何の価値もない」
「本当かよ? まぁ、いい。ともかく、俺にとっちゃ、すごい価値なんだがな」
「そうかい。でも、やれないなぁ」
「どうしても、か? 『はい、渡します』と素直になれるものでもないだろうが」
「渡したくても、手元にもなければ、どこにあるかもわからない」
「物流監査局のあんたが?」
「あぁ。どうも私は、信用されていないらしいよ」
カーツは、他人事のように笑い飛ばした。
「本当か?」
「私は、ウソは言わないよ。それにしても、面白くなってきたな。"ブツ"が今どこにあるかは、知らない。だが、今度の"ドーリング"に出場するマシンの中に、密かに積まれるとか、なんとか......おっと、最近、独り言をいうクセがあってな。悪い病気だ。気にしないでくれ」
びと辞苑「いまがわやき」
2004.09.29-12:42 #450
水に溶いた小麦粉を、平たい円形の焼き型に流し、餡を入れて焼いた菓子。
今川焼、好き。というか、餡が好き。大福とか、しることか。
洋菓子よりは和菓子派。まぁ、普段は自らすすんでは、あまり菓子の類は食わないけど。
まぁ、とにかく、だから、今川焼は絶対「餡」だよ。白餡だの抹茶味だのは邪道だ。ましてやヨーグルトとかカスタードって、おまえら、洋菓子派にシッポ振りやがって! ひじょうに遺憾に思う。
ところで、「今川焼」って呼び方。全国共通とまでは言わないけど、知名度は高いと思ってた(国語辞典にも載ってるし)。けど、九州では「回転焼」、関西は「大判焼」、他には「太鼓焼」とか「合わせ焼」とも呼ばれているそうだ。で、北海道では「ホームラン焼」というそうで、ぐぐってみたら、確かにそんな感じだった。
でも、回転焼とか大判焼とかはわかるが、ホームラン焼ってなんだよ。ボールみたいに丸いからかな。
同じ食い物なのに、面白い。
→びと辞宛 序/あ
びと辞宛「あまかける」
2004.09.28-02:59 #448
神や人の霊などが大空を飛ぶ様子。
関連語→天下る
「やあ、あなた、なんだか元気がありませんな」
「さっき自殺したばかりだからでしょうか」
「新人さんでしたか。なぁに、この世界は慣れれば快適ですよ。気持ちよくて」
「なるほど、ふわふわしてますね」
「でしょう。こうして大空を漂っていると、生きていた時とは比べ物にならないほど幸せな気分でしょう」
「うむ。段々、そういう気持ちになってきました」
「それはよかった。ところであなた、なぜ自殺などなさったのです?」
「私は、元々は役人だったんですけど、去年定年退職したんです」
「ほうほう」
「ですが、この不況で再就職も思うようにいかなくて……」
「天下りできなかったわけですな」
「そうです。で、その後自暴自棄な生活が続いて」
「かわいそうに」
→びと辞宛「序」

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